ロボコップ 原題「RoboCop」2014米
監督:ジョゼ・パリージャ(エリート・スクワッド!)
主演:ジョエル・キナマン(ダーケストアワー・消滅のクズロシア人)
共演:
ゲリオ
サミュエル・ファック・ジャクソン
初代バットマン
ロールシャッハ
…脇が濃すぎる…
ミゲル・フェラー
全然気が付かんかった!
イカ、ネタバレニツキ、ゴチュウイ、5、4、3、2…
粗筋
今日も今日とて、怪しげな政治番組でサミュエルさんは絶好調!
中東某国で平和維持の名目でED209とメタルギアの忍者さんが
「皆さん、手~見せて~。武器持ってたら殺す~」と行進中。
そんな中自爆テロが大発生。レーティング問題をうまくぼかしながらの
大虐殺バトルの中、奮い立った少年がナイフ持って外に出てー…
OH、GOD!!!
まあ、そんな感じに微妙に判断がアレなオムニ社製品は国内からの圧倒的な不支持により
導入できないわけですが、潜在的な儲けは超凄い。
んじゃ、感情のあるマシーンを…
いや、
人間とくっつけようぜってお気楽に決まった頃
偶々、警官マーフィが自動車爆弾で重傷を負ったのでした…
評価:
真面目すぎてギャグになっちゃってるヘンテコ映画
バーホーヴェン版ロボコップってーと、ともかくどぎつい映画だったなと。
アホみたいに凄惨なバイオレンスに、きつすぎるブラックジョーク
かと思えば人間の魂の問題やら宗教への言及やら、まー色々ぶっこんだ
闇鍋みたいな感じでしてね、それでいてラストのマーフィの
はにかんだような笑顔で
あらビックリ後味爽やか!てなるわけで、かなり考えて作ってる映画でもあると
で、まあ、それをリメイク…リメイクする必要があるのか?って問題は置いといて
作った以上は
単体での評価は不可能。
だってリメイクだから。
前作観てる人間は、
どんな言い訳しようと絶対に比較して観ざるをえない
で、まあ、比較してみると……
なんじゃこりゃwwwwwww
う~~~~~~ん、ピーター・ウェラーの演技とか演出とかで
滑稽さを驚きに変えていた部分、例えば
ロボコップの駆動音とかが
ぜ~~~~~んぶギャグに見える。
いや、だから最初の田んぼの絡みも含めて
「
ああ、そういうギャグ映画なのね」と見ていると
こういうヤバい宗教ギャグ欲しかった~
「
あれ?これマジに作ってるの?」と
段々違和感が強くなるのでありますな。
いや、今の技術をベースに、近未来のロボコップを作り出してはいると思うよ。
町中のカメラを使うとか、ジャンプの軌道を計算とかさ
でも、それと
映画の面白さは別ですよ?
いや、面白いけどさ、
色んな意味で。
まず、この映画、脇役のキャラが物凄い薄っぺら。
前作は漫画チックに誇張されまくった、ある意味主役を食わんばかりの勢いの
キャラ付でさ、
それを抑えんばかりのバイオレンスをロボコップがふるうのが
後ろめたい痛快さを醸しているじゃないの。
それが今回は、まー、書き割り。
その癖、役者自体が濃い。結果、ロボコップが出てないシーンは
何の映画を見ているのか首を捻りたくなる空気感。
で、いざロボコップが出てくると、今回は顔出しが多い。
前作との対比で
「あくまでも人間マーフィ」が「機械を使いこなす」までのお話なわけで
それはいい…
いや、よくねえよ!
まず、動き。
そら時代が過ぎたら滑らかに動く機械になるかもだけど、これじゃスーツ着てるだけじゃん
前作の
スーツを着ているような着ていないようなギリギリ感が全くない。
その癖、駆動音が前作と同じなんで、はっきり言って
やかましい
ってか、ロボコップ以降のバラエティやコントと同レベル
ここ最高に笑ってしまったwwwそういうシーンじゃないのにwww
そんな進化したはずなのに、例えば発表の直前にデータを入れてみたら不具合とか
どー見ても前作以下の性能
馬鹿じゃねーの?
真っ黒いボディの奴がバイク乗って銃撃ってたらカッコいいよ?
でもそれってキートンさんがやってる
「アホな一般市民を騙す手」に「我々ものってる」だけだよね?
それ以外のカッコ良さが欲しいんだよ。
大体、瀕死の警官をロボットと融合させるって滅茶苦茶な設定を
まじめ~に、本当にまじめ~に考えてどうすんだよ
その癖、描写がアバウトだしさ…
ロボコップ重いの?軽いの?そんなジャンプするんなら、足の形状それじゃ無理だろ!
銃の切り替え機能説明しろよ!敵のアジトに突入するのに正面突破かよ!
お前それでも警官か!?
…というね、ホントにツッコミだしたきりがないんだけど
それを全部ギャグとしてみると「極上のギャグ」として変わる不思議さよwww
全編こんな感じ…
良い点も勿論ある
例えばラストの何故撃てたかって問題を、
最初の義手とギターでさらっと説明してる辺り
大変巧い。
心で撃ったわけだね。生身の方の手で撃つってのも、
巧いよな~
ED209軍団とのバトルも燃えるものがある。
とはいえ弱点が多すぎて製品として問題がありすぎる…
冒頭の誤射のシーンも「またか…」とうんざりするけどもブラックジョークとして
いい感じだ。
また、マーフィが初めて起動するシーンの夢から覚める演出は
ゴーストシップやプロメテウスを思い起こさせる「お!」っていう楽しさがある。
マイケル・キートンがボンヤリとグレーゾーンを漂うのもいい。
後ろの絵とかやりすぎかなとは思うけど、唯一、書き込まれている人間だけに
凄く目立つ。
つーわけで、うーん…退屈な映画じゃないとは思うし、光る所はたくさんあるけども
観ている内に、登場人物と客との間に、
物凄い溝ができちゃう作品じゃないかな、と
一生懸命やってるけど、なんだか観ていて滑稽に思えてしまい、笑った後に
痛々しい感じがしてしまう。
前作のロボコップに「バカ映画だなあ!」と言うと褒め言葉になると思うけど
今作に「バカ映画だなあ!」と言うと、
もの悲しい雰囲気になると思うのだ
わかります?
そん感じの映画です
とはいえ、こいつがガッツリ喋った時点で、私の中では「よくやった!」と拍手喝采なのですがねww
もうちっと、動きがガクガクなら、購入決定だったんですがねー……