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倉林のはらわた

映画の感想などをぽつりぽつりと語るアレなブログです。 ホラーとかアレな映画中心でございます。 メイトリックスも笑うでしょうなあ。 あとまー、ないと思うんですが ここに載ってる絵は無断転載禁止で一つよろしく。 なお、版権著作権等を鑑み、お手本無しのあやふやな記憶で 描かれた絵なので、似てないことこの上ないです。 …まあ、絵心が無いだけなんですがねwww

ジュラシック・ジョーズ

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ジュラシック・ジョーズ

ジュラシック・ジョーズ 原題「Up from the Depth」1979米・比合作
製作:シリオ・H・サンチャゴ(でたーっww
製作総指揮:ロジャー・コーマン閣下
監督:チャールズ・B・グリフィス
音楽:ジェームズ・ホーナー(いやはや…
特技監督:ロバート・ショート
クリス・ウェイラスわっはっはっはww 次の年にモンスターパニックっすよwww
主演:サム・ボトムズ
共演:スザンヌ・リード
チャールズ・ハワートン

あ・ら・す・じ!!!



舞台はハワイ!…という設定の多分、フィリピンの海。
まあ、要するにハワイだ。
ハワイなんだ!
その証拠がこれだ!


で、まあ、どっかの教授さんが何か調査をやってるわけだね。
んで、女の助手に調査用の機械を海底においてきて―とか言ってたら
なんか出てきて助手が死ぬ。

一方、一応主人公。リゾートに来た金持ち相手にせこい詐欺をやってたら
なんか出てきて客が死ぬ。

んで、ヒロインのホテルの案内係。作家先生を海辺のちょっといい場所に
案内して、写真撮ってもらって、いいよ―最高だよーとか言ってたら
なんか出てきて作家が死ぬ。

おいおい、なんかいるぞこりゃって騒いでみたら
ホテルのオーナーが馬鹿言っちゃいかん!と力説。
でも直後に怪物がずばーんと出現。有名モデルを一飲みし、浅瀬で
過激に自己主張!

ジュラシック・ジョーズ様の登場だ!!

大パニック!!!みんな帰る!ホテルは風前の灯だ!!
どうするオーナー!?
ピコーン!
よーし怪物に賞金を懸けよう!!
かくして、暇をぶっこいていたお客たちとそこらの人たちは
我先にと海に漕ぎ出すのでした!

いいないいな、人間っていいな!!!

評価:酷い!……だがちょっと待ってほしい!

まず中盤までの話をしよう。
勝手につけられた日本版タイトルにあるように
なるほどジョーズのパチもんである。
お金が無いから立派なサメ、というか怪物が作れない…
てなもんだから人間ドラマが中心だ。
モンスター映画、としてみると、圧倒的に面白くない作りだし
いざ、海の中で襲われるってなると
動かないモンスターをカバーするために
なんか激しいことになってるような映像が細かく矢継ぎ早に繰り出されるだけ
はっきり言って、泡しか見えなかったりする
泡しか見えない…


これが劇中、何回も何回も
襲撃の度に、朝から晩まで繰り返されるのだ!!

ここまで割り切ってやられると、もう壮快だ!
金が無いんだから仕方が無かろう、なのだーっとシリオ大先生が
笑っているのが見えるようだww
主人公の詐欺師も、別に何の目的があるわけでもなく
こういう映画では珍しいくらい、リアルなフツーのチョイダメ人間
ヒロインも、特になんかあるわけでもないただの従業員
つーわけでこの二人が会話してても、ちっとも面白くない
それが途中から製作サイドもわかったのか
全体を通して見ると、あまり出番が無いw
最後は流石に活躍するけど、割と強引な感じ
やっぱり主人公ならではの動機なんてなーんにもないのだ
この海は俺が守る、とか勝手な事を言わない分好感はもて…る?
最後も、ジューズを大爆破したら、海の中でイチャイチャして
特に何も台詞が無くクレジットが上がってくるといういい加減ぶり。
ちなみに1979年製だけど、同じ年の映画って
エイリアンとか
地獄の黙示録とか
カリ城とか
スーパーマンとか
ハロウィン
ですよ!?
ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団も同年代ですよ!?
あの映画はガキの眉間を拳銃で撃ちぬいて、それを堂々と大写しだぜ!?
子供向けでは絶対ない
もうちっとさあ…こう、臓物とか、脳みそとか派手にぶちまけてもいいじゃない…
千切れた手首一つじゃあ、サメ映画、
いやさ、モンスター映画好きは満足しませんよ……

というわけで主人公二人に魅力が無く、サスペンスが皆無
血もあんまり出ない……
なるほど酷い映画なんだ、と思う人もいるでしょう
実際そうだとは思う。
私も昔見て
「クソつまんねえ」と思った…

……だけど、今回再視聴して、正直に言えば
観終わった後の満足感は
例えばキャプテンアメリカ・ウィンターなんちゃらよりも上だった!
上記で中盤までの話をしたけど、これが後半
具体的に言うと、ジューズが激しい自己主張をしたあたりから
あれ!?この映画って…と思ったわけだ

以下、それについて、皆さんを洗脳すべく
延々とおかしな論旨を展開するので、
読みたくない人はバイバイ!





つーわけで後半の話をしましょう
ジューズ君が激しい自己主張をするんですが

サメってか海に怪物がいる!

海からパニックになってあがる!

そのままパニックで全力疾走!

知らない奴まで全力疾走!

なんかわからんが大パニックにw
ケガ人多数wwwwww

で、お客の間にサメの噂がパッと広まって翌日みんな帰りだしたんで
オーナーが懸賞金をかける、と言い出すや
お客がノリノリで帰ってくる!
で、様々な船で海に繰り出してトンチキな事をやりまくる
遂には、第三者として皮肉を言ってた老夫妻の爺の方まで船出!

ま、その後なんやかんやあって、教授が死に
主人公とヒロインが教授の死体に爆薬セットしてジューズに食わせ
主人公が潜って爆薬を点火してどーんと相成るわけですね。

で、それを見て、海に出てたお客が拍手喝采…

ああ!

この映画って、偶然かもしれないけど
やっぱりこれがやりたかったんだ!

皆さんも、一度は経験しているとは思いますが
海に行くとします。
余暇、リゾート、まあ呼び名は何でもいいんですがね。
普段と違う『暇』を楽しむために、行くわけですよ。

ところが、暇って暇なんですよ
24時間泳いでるわけにはいかないから、空き時間が暇でしょうが無い
最終的にはパチンコ行っちゃたりね
で、どーでもいい、くっだらねーイベントで大盛り上がりしちゃったり

つーわけでこの映画、実はそーゆー
リゾート地でのちょっとしたイベントの狂騒ぶり
だけが描きたかったんじゃないかと
とするなら前半と中盤のつまんねー、なが~い、とろ~い展開
「あー、わかるわかる。海での暇な感じ。こんな感じ」
という演出なんじゃなかろうか?

だって、ジョーズっていう、場人物を最後に行くにつれ
絞って絞って、最終的にはタイマンまで持ってく映画が先にあるわけで
言っちまえば、あれは低予算映画の考え方なんですよ。
で、ロジャー・コーマンが一枚噛んでて
何故、後半から本編に絡む人が一気に増えるわけ?
金もかかるし、下手すりゃ全員いるだけ無駄に終わるじゃない?
それがこの映画、おっそろしいことに後半の展開で
今まで、なんだそりゃと思ってたキャラクターの肉付けが一気に
機能しはじめるのだ!

では、そのキャラ達をちょっと見ていこう!
金持ち夫妻

実の所、真の主役。冒頭から夫の方は暇だ、暇だと文句を垂れ
ジョギングをし、主人公のアホな詐欺に引っかかり
更に主人公の叔父の詐欺師にも騙されまくる。
でも、この人、冒頭以外、スゲー楽しそうなのよ。
叔父詐欺師が「金持ちに一文の価値もない夢を与えてやるぜ」
なんて言ってるんだけど
それこそ、こいつがここまで来て求めているものなんだよね。
だって、見るからに金持ちで、なんでも持ってそうなんだもの。
で、こいつ、もしかしたらなんだけど
全部気づいてんじゃねーかな、と
ここら辺の会話がポイントですね
いや、私らも、大金じゃなければインチキくさいお土産物や
何とも言えない地方の催しものとかを馬鹿にしながらも
楽しく体験したりするじゃない?
言い過ぎかもしんないが、ここら辺のお客と地元民の関係って
「こういう映画が好きな奴」と「製作陣」の関係に似てない?
なんか、一文の価値もないその場限りの夢って
どーしよーもないけど、なんかちょっとだけ楽しいつまらん映画
似てると思うんだけどなあ…
暴論ですかね
実はラスト手前で、海に出て奥さんが悲鳴を上げたショット以降は
出てこない。もし、あれで死んだのなら、最後まで楽しんで退場なだけに
キャラ的には大往生だ

オーナー
ジョーズで言う所の市長…なんだけども
こいつの頭には最後の最後まで反省の文字は無い。
あるのは「ホテル大成功」ってことだけ。
これが普通なら、サメやら怪物にボリボリいかれてお客大満足
となるとこなんだが、この人絶妙の見た目と
強烈なんだけどキモすぎない
色々なサブイベント
酔って叔父詐欺師にくだをまく。仲いいでやんの
などで、やけに憎めないキャラになっておりまして
無事エンディングを迎えるに当たり、ちょっとホッとしてみたり

叔父詐欺師

初登場時から、ずっっっと酔いつぶれている汚いキャラ
普通の映画なら中盤辺りでぱっくりやられて主人公が戦う動機になったり
するもんだが、なんとこの人、ジョーズで言えばクイントポジション!
ニヤニヤしながら、オーナーと取引をしまくって、ちゃんと損しないよう
に動いている。ビミョーにジューズと絡まなくなっちまうので
後半になると埋もれてしまうのが皮肉。
リゾート地のいかがわしさと暇さを体現しているキャラだけに
致し方ないかもしれない。
それでも彼が夜会で語る、インチキな宝の話、地図、それを聞く金持ちの
シーンは、子供が宝物がここら辺に…と空想して楽しんでいるようで
観ていて、口元がほころんでくる
これ最高の台詞だと思う
鈴木さん
前半の夜会シーンから登場する謎の日本人!
普通に英語で喋っているが、後半、オーナーがジューズに賞金を懸けると
儂もやるぞと英語で宣言!
日本酒をがぶがぶと飲み、突然

『スンナァ、サカナ~、コロシチマエ!』



以降
ナンミョウホウレンケキョ、ナンミョウホウレンゲキョ
バンサ~イ、ニッポン
オハヨウゴザイマスミスターポール
ハイ!
サヨナラ
バカタレ!
等の珍言を発しつつ、褌に鉢巻。丸眼鏡に日本刀という
どっからどうみても偏見丸出しの素晴らしい姿で出撃!
ちょっと格好良く描いてしまったか
最初っから座礁している船に乗って、漕ぎ出そうとし
アーッ!バッカナー!という心に残る素晴らしい叫びを残す。


アクアラングの二人
鈴木さんがお経を唱えているシーンから登場。
ずっとダイビングスーツを着込み、ずっと後ろ向きに
一言も喋らずに歩いていく謎のキャラ。
最終的に、そのまま海に入って行くわけで
ああ、そういうギャグか! と逆に驚くこと必至!
シュールすぎて何が何やら…ちなみに鈴木さんは彼らに
サヨナラ!と声をかける



ハートマン軍曹と愉快な仲間たち
多分、恐らく、なんだが
オーナーが賞金を懸けたところで、ロビーに座っている三人が映るんだが
その真ん中の男が、ハートマン軍曹ことR・リー・アーメイさん
具体的に言うと、開始から1時間2分
微妙に肩の力が抜けた面白演技でいい感じ!
前述の鈴木さんといい、この懸賞金をかけたシーンからの
変な勢いは必見である。
ちなみに、ハートマン軍曹、これまた前述の
HUMUHUMUNUKUNUKUAPUA'A号に乗ると

日本語で言うとタスキモンガラ号ですね。ハワイの州魚です

修理をしようとしたのだが、酔っぱらっていたので手元が狂って炎上!
命からがら飛び降りるとタスキモンガラ号は大爆発!
出番終了であります、サー!


老夫婦
前半からちらちら出てくる、ずっとバーにいる夫妻。
俯瞰した視点から、進行している騒動を馬鹿にしているのだが
夫は最終的にはカヌーで出航!
勿論お酒はかかさないぜ!
で、どー見ても浜から2メートルくらいのところで
船頭と乾杯してたら、ジューズ死亡で
結局乾杯である
船頭がアダモちゃん…
騒動に深くかかわることなく、安全かつちょっとスリルでお酒が美味い
完全に勝ち組だ!

…とまあ、出るわ出るわで主人公たちは出番はちゃんとあるんだけど
本当に印象が薄くてですね、結局このお祭り騒ぎの
最後の〆であるジューズ大爆発の裏方になっちゃうのね

この後半のキャラ達は、抱き合って喜ぶ主人公たちよりも
不思議と現実感がある。
何故かってーと、我々観客に立ち位置が近いから
映画の主人公、ってよりただの野次馬。
なんか楽しいことねーかな~って思ってて
わ!楽しそうって飛びつくだけ
そして、この人たちも、この後は現実の生活に戻っていくんだろうなあ
海でおっかない生き物が出て、私あいつに銛を打ち込んだのよ、なんて
話をもったりしながらね…

どうですかね?
なんか…この手の映画を見た後の我々に似てません?
ひっでー映画だったと嬉しそうに語る我々に

さて、映画の話をもっとしよう
酷い酷いと言ってきましたが、よくよく見るとこの映画
結構手が込んでいたりもする。
例えば、中盤で、それぞれの事情により隠ぺいされたり
公にされない感じだった三件の被害が
ある一点で一気に交差して話がふっと動き出す感じ
実は悪くない…ってかかなり面白い

肝心要のジューズ君も実はよくよく見れば悪くは無い
サメ…には全く見えないが
謎の生物、としての存在感はかなりある

出来が悪いからまったく動かない…のが逆に異様な存在感になっている、というのは言い過ぎかな

また、海の上にヒレを見せて泳ぐシーンが
予算の関係でか、多めにあるのも実は悪くない。
何しろ、このヒレ。よくよくみればサメと形状が違う!
CGじゃでない存在感!
また、実物大モデルを使っているシーンも
うまい事みせてるシーンが多く

特に浮き台に向かってくるシーンは
夕方で人物がシルエットということも相まって
ほんとに短時間だけど、モンスター映画していて楽しい!
更には後のクリス・ウェイラスモンスターの必殺技
デプスでおなじみ!
大口開けてあ~んが観れる!

ちなみにジューズ君を倒す時に、死んだ教授を餌にするんだけど
この1分後に海に放り込む決定をくだします
横から突然アイテムを出すことなく
ちゃんとフェアにその場にあるものを使って切り抜けようと
してるんだから偉いと言えば偉い…かなw

というわけで、これを読んだうえで
体調万全、今日は何も予定なし
暇で暇で死にそうだ!

って人にはお奨め。
映画ってのは自分で見てみないと、絶対にダメ。
どんな偉い評論家が、何を言おうが、自分の感想が全てですよ!
もしかしたら…
この映画、滅茶苦茶楽しめる……かもよ?








あとは
寝そべった女性のおっぱい越しに出航の図
なんてのもあります。女性の腕の細さも相まって、お!って感じ
中々洒落ているけど、一か所しかないのが難点かな
でも全体的に、古い映画なのに水着美女のレベルが高いんで
それ目当てで見るのは正解かも

拍手[6回]

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プロフィール

HN:
倉林
性別:
男性
趣味:
映画・漫画・ゲーム
自己紹介:
リンクフリーにつき勝手にやっておくんなまし
その際、ご一報いただけるとありがたいですます
記事および画像は無断転載で一つよろしく
暴論かつ盲目的感想につきツッコミには全力で謝る準備あり

拍手コメントに文字で返信することができませんので
定期的、もしくは合計3件いただきましたら、漫画にまとめて返信いたしたいと思います。
まとめるのは勘弁…というかたは、御一筆、もしくはご連絡くださいませ

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