ジュラシック・ワールド 原題「Jurassick World」2015米
監督:コリン・トレボロウ
主演:クリス・プラット(
スターロード!
ブライス・ダラス・ハワード(
当ブログ的にはレディ・イン・ザ・ウォーター!
ニック・ロビンソン
タイ・シンプキンス
粗筋!
ザックとグレイは兄弟二人だけで
恐竜が闊歩するテーマパーク、
ジュラシック・ワールドに訪れた!
後は……
大体皆さんの想像通りだ!!
評価:
雑っちゃー雑だが、一作目ファンの人は必見!
はい、観てまいりました。
いやー、面白かった~
ばんざ~い、終了!!
以下ネタバレにつき、高圧電流注意!
つーわけで、何が面白かったかってーと、この映画
一作目のリメイクというかリブート的な場面が多かった所なんですわ。
まあ、まだ一回しか観てないんで抜けがあるかもしれないけど、気が付いた物を列挙していきますです。
1:舞台が同じイスラヌブラであること
ヌブラ島とソルナ島 この近海は地獄ですね
これが、中々グッとくるんですな
ハモンドが思い描いて出来なかったことが、テクノロジーの進歩で
ほぼ成功している!
実際の所、一部の人間が欲を出さなければ
ジュラシック・ワールドは大成功していたのだ!
多分一作目でトリケラトプスがいた渓谷にモノレールが!
2:水先案内人である子供が二人組であること
これもわかってるなあ、と。いやね、
怪獣とか恐竜とか、でっかいものが暴れる映画は子供の目線を絶対に入れるべきなんですよ。だって
大きなものへの恐怖って最初に覚えるのは子供の頃じゃない?それを
大人になって思い出すのが、映画での子供の目線であってさ
まあ、欲を言えば、
子供と一緒に大人が一人いると良いんだけど、それでも子供の目線で恐怖のどん底に落とされるのは大変素晴らしい。原作のマイケル・クライトンはこの点だけでも大変素晴らしいんだけど、如何せん
小説のレックスちゃんが殺意を覚えるくらいに鬱陶しいガキで、それを引きずって映画も
どーも感情移入できなかった。また、1作目を映画にするにあたり、あまりフォーカスされなかった
子供特有の恐竜博士っぷりが、今作では
クライマックスの鍵になってるのも良し。
両親が離婚するかもしれない、と不安になっているのも原作1作目から復活!
うん、
両親に不安があると、子供は恐竜に走るよね!
今回は兄貴が弟を慰める為にミスをするってのが、良い
3:翼竜ドーム完全版!
原作でグラント博士一行を
恐怖のどん底に突き落とした翼竜ドームが、原作通りにちゃんとドームとして登場!Ⅲの鳥かごも良かったけど、思い描いていた通りの、ちゃんとしたドームに、
ちゃんと二種類いるのだ!原作ではプテロダクティルスにケアラダクティルス(
だったかな)
今作は
プテラノドンにディモルフォドン!
ディモルフォドン顔こえー
4:戦闘ヘリによる恐竜への攻撃
ジュラシックパークはこれが無いとダメ!故に映画第一作は後半凄くガッカリしましてね、やっぱ
作ったらぶっ壊せ!
もう知らない人も多いのだろうな
じゃないけど、
人間は身勝手で凶暴だぜ!恐竜よりもな!というのが明確でないとね。今作はラストは違うものに置き換えられてる上に
投げっぱなしなんだけど、中盤にパーク大崩壊の前触れとして、
極短時間ではあるけどちゃんと入ってます。
この残酷さが良い
まだ他にも、一作目のオマージュシーンとして、
旧ビジターセンターが廃墟として登場とか
ちゃんと乱闘でぶっ壊れた骨もある
発煙筒とか
ここで!キタコレ!!
あのハモンドが作った糞アニメとか
ヘンリー・ウーとか
原作じゃ、あっけなく死んだのに出世したのう
逆グレゴリーカワキタですね みんなレリックを読もう!
勿論不満点は多々あるのよ。
例えば、
1作目で放置された恐竜たちはどうなったの?とか
リジン欠乏で死んだ奴以外に、映画でも繁殖していたような
あと、今作のTレックスは一作目の奴だよなあ(首の傷とか
あれだけの事があったんだから「シェルター」ぐらい作ろうよ、とか
てか原作の各所の緊急避難小屋とか資材小屋は出してほしかった
宿泊施設とパークの位置関係がわかりにくく、一緒だとしたら、ちょいと狭すぎないか?とか
2万人を宿泊させるとなると…ねえ?
あとは、
1作目よりも島が狭く感じるのがなんともはや……
車で移動しちゃうのは映画のテンポの問題もあるけど、ガックリしてしまうなあ、と。
とはいえ、
残酷シーンを演出でカバーして、ちゃんと怖いシーンにしてあったりしてですね、大作映画として金返せ…とは思わないんじゃなかろうか?
つーわけで、
お薦め!
以降、色々もっと
ネタバレで言いたいことを言いますよ!
観てから読もう!
はい、え~、まずはお約束!
当ブログで私の恐竜映画記事をお読みの方は、
私がハモンドというキャラがどれだけ嫌いか、というのは既にご存知だと思いますが、一応説明!
ジョン・ハモンドは一作目でリチャード・アッテンボローが演じておりまして、ジュラシック・パークの設立者なんですね。で、色々あって原作では悲惨な最期を迎えるのに映画版は生存。二作目では恐竜を保護しろとか寝言をかますトンデモな爺でございます。
今作では、ハモンドは
銅像として登場。
彼の代わりにジュラシック・ワールドの所有者となったのは
マスラニさん!
インド・オブ・ザ・ジュラシック!
いやこの人が……
と大変素晴らしい発言をぶちかましてですね、私は
首が千切れんばかりに頷いてちょっと泣いてしまったんですな。ハモンドと違って、
金が唸るほどある人間の余裕ある発言!
それ故の雑さから、インドミナ・レックスというトンデモな化け物をスタッフが作り上げちゃうことになるんだけど、それを
知った後の行動が素晴らしい!
なんと殲滅の為にヘリで出撃!
凄まじい死を迎える!!
レジャー気分が最後まで抜けなかった金持ちボンボン大馬鹿野郎のようにも思えるが、
自分でできる責任を取って、死んだともいえる。
まあ、本当なら生き残って色々補償をするのが役目なんだけど、
人間としてじっとしてられなかったんでありましょう。
まあ、これに巻き込まれちゃねえ…
続いて
インドミナ・レックスのB級感!
なんか間違った方言を喋りそう…
いや~、
ギリギリの所を責めてきたなあw
もはや怪獣なんだよね。
とはいえ、原作版ロストワールドを読んでるこっちとしては
擬態!
原作2作目のカルタノのアレ
スピノみたいな長い爪!!
恐竜の爪の手入れもやるんすかね?
そして会話!!
あのシーンのアホさと怖さは絶品!
ラプトルの遺伝子入り。つまり、
でっかいラプトルでした!ってのは
燃えまくりの展開!
ちょっと知能が高すぎるし
こういうこと?
殺戮が目的とか
中二病臭くて
あの死屍累々良いよね!
まあ、
怪獣なんだけど…私は気にならないですかね。
ギリギリだけどね。
あとは
恐竜と人間の関係かな。
今作は、恐竜との距離感がスピルバーグの
憧れ感バリバリとは全然違うんですよ。
エイリアンとか、そういうのに近いかもしれない。
神聖化されてなくて、あくまでも同列の脅威であり、生物であるわけです。
これは実は
原作に近いんですな。
で、
兵器化問題が出てくる。
これは後々賛否が真っ二つに別れそうな、次の作品で
頭を抱える描写が多発する原因になりそうなものでして、とはいえ、
あれだけの不祥事をぶちかましたインジェン社が潰れもせずに存続してるのは
そういうわけがあるからだろうし、
不自然ではないと思う。
だからってサイボーグとかハイブリットばっかりは…
あと
オーウェンさんの娘たち問題。
予告で
調教したラプトルを使うというのはわかっていたけど、
あそこまで絆が深いとは思わなかった。いや、
ラプトル可愛いんだよ!
でもこれ、どうなんだろう?
最後のあのラプトルの表情が素晴らしすぎるんで、俺は結果として良かったと思うんだけど
ラプトルを愛情深く躾けて育てたら、絆がちゃんとできたってのは、
物凄い違和感を感じる人は多いんじゃねーかなあ。
まさかラプトルの表情で胸が締め付けられる日が来るとは!
今まで通りのテンプレの展開ばかりではなく、
新しい所に踏み出したのは評価すべきだと思う。とはいえ、その踏み出した領域は、
あまりにも怪獣映画すぎる。ジュラシック・パークⅢよりもだ。
恐竜映画の熱狂的なファンほど、もしかしたらがっかりしてしまうのではないだろうか?
とにかく、
私は面白かった。
ソフトも買う。
目を見張るようなCG、
遂に我々の目の前に現れた運営しているジュラシックパーク!
だが、恐竜映画よりも怪獣映画に近く、怪獣映画にしては描写不足というどっちつかずな印象で、パニック物としては、パークの安全管理が相変わらず穴だらけなんで、イライラする場面がある。
まるでインドミナ・レックスみたいな、
歪で凶暴で知的で雑な映画。
そういうのをひっくるめて私はとても愛おしい映画と思ったが、皆さんはどうでありましょうか?
まあ、当ブログに来る人には、
最後のインドミナ・レックス戦。
それだけを目的に是非見てもらいたいんですけどね!
スピノの骨(
だと思う)をぶっ壊して
満を持して登場のアレ!
代役:部長
絶体絶命に
アメコミヒーローのように颯爽登場するアレ!
代役:部長
そして
とどめを刺すアレ!!
代役:部長
周囲全てをぶっ壊しながら、圧倒的な暴力と人間の業を清算するかのような闘い!
本当にここは最高です!!!
1. 無題
後、これは仕方ないとは思うのですが、ヒロインの不注意からパニックになったのにそれのお咎めがないのはなんだかなぁと、それこそハモンドから引き継いだあのお金持ちのおっさんがしっかりとやる事をしてアボンなので、やはりなんだかなぁと思ってしまったのです。映画自体は面白かったですよ。
Re:無題