ザ・テイント 原題「The Taint」2011米
監督:ドリュー・ボルダック/ダン・ネルソン
主演:ドリュー・ボルダック
共演:コリーン・ウォルシュ
コディ・クレンショウ
あら筋!
恋人の横で微睡んでいたフィルは悪夢に飛び起きる。
それに呼応するかのごとく、天を仰ぐ、鎌を持ったガイキチ!!
あまりに秀逸
間髪入れずガイキチ襲撃!!!
主人公逃亡開始!
とりあえず煙草に火をつけてー
やっぱ捨て
そして草原へ……
ヤダ、なにこの完璧な出だし!?
評価:賛否両論あると思うけど、人生において、一回は見ておくべき映画
以下ネタバレにつき御注意!
いや、お世辞抜きで凄いですよコレは…
お話はよくある、
汚染世紀末ものなんすね。
こう、
水源にとある理由でヒジョーにヤバイ薬が混入しちまいました、と。
で、水をごくごく飲むってーと、
体の一部が奇形化して凶暴化する、と!
まあ、よくある話ですわな?
でも、ここからが凄い、ってか異常!
発狂するのは男のみ!
危うし部長!
で、発狂ガイズの目的は
女性の皆殺し!!
全速力部長!
そして、
奇形化するのは男性器!!!
弩下品部長!
好きですよ、こういう全方位にケンカ売るスタイル。
さてさて、この異常事態に主人公は敢然と立ち向か……わねえんだなこれが。
なんか、ぼーっとしたままノリの良い音楽で、ひたすら右往左往して、いたぶられるのみ!
で、その後ろで
モノごっつい勢いで女性がどかどかスプッラッター状態!!
一応それを見て憂えてはいる
ってな感じで、割りと映画を観ていて
ストレスになる要素がてんこ盛り
だけど、この映画、不思議と
全然不愉快に感じないのだ。
ってかあまりにも連続して
人の頭がパカパカ割れるんで、なんかそれが
フツーに思えてきてですね、で、合い間にチラチラとつっこまれる
人間のいやらしさの方が眉をしかめるようになったりしちゃったりするんですな。
つまりこういうことですな。
ここら辺、かなり
うまく映画の手綱を監督が握ってるなあと感心しきり。
苦難と後悔を乗り越えた主人公は、最後の最後に救世主として目覚めるんだけど
時、完全に遅しってところが
なんかこう……
オメガマン的と言いますか
現代はもう既に手遅れなんだぜ!自分が正気だと思ってるなら、お前はとっくの昔に一人ぼっちだぜ!
と
陽気に言われたようなショックがズンとくる。
ちょっとF的…かな?
……ある意味今のアメリカを予言したのかね?
ギャグなのか真面目なのか不条理なのか、
ひょっとすると主人公が見ている悪夢なのか、
と観た後も延々とぶり返すように思い起こされる
まさかの
スプラッタードラッグ映画!
機会があれば是非!
こちらの「The Taint」
そして以前感想を書きました
「Banjo」
「The Stylist」
はチンコリンピックで上映いたします。
こちら公式HP
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こちらは前売り券販売
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是非お越しください!