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倉林のはらわた

映画の感想などをぽつりぽつりと語るアレなブログです。 ホラーとかアレな映画中心でございます。 メイトリックスも笑うでしょうなあ。 あとまー、ないと思うんですが ここに載ってる絵は無断転載禁止で一つよろしく。 なお、版権著作権等を鑑み、お手本無しのあやふやな記憶で 描かれた絵なので、似てないことこの上ないです。 …まあ、絵心が無いだけなんですがねwww

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 序文

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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 序文

ここに一つのシリーズ物の作品がある……
オカルト物・バイオレンス物で定評のある映像作家、白石晃士
彼は予算の高低に関わらず、独自の世界観を築く男であり
近年はジャンルをまたぎ、徹底的にエンターテイメントを追求し
ジャンル不明・まさに白石ワールドとしか言いようのない作品を
送り出してきた。
そして、2012年7月、白石(敬称略)は新たなシリーズ作品
戦慄怪奇ファイルコワすぎ!を世に送り出し始めた。
だが、その作品はこの世界の崩壊を描く
あまりにも…衝撃的な内容であった……
イェーイ!

などと、白石監督作品『ノロイ』のパロディから始めてみましたが
こちらでは『コワすぎ!』シリーズについてちょいと語ってみようと思います
いつも通りの、かなり偏った思い込み文章がオカルトの江野君のような感じで続きます
わかるで、わかるで白石君
まあ、取りあえず皆さん
 観てから読めよ!な!!

さて主要登場人物紹介だ!
軽めのネタバレがあるんで以下要注意!!
 観てから読めっつってんだよ!



登場人物紹介
   
工藤仁:演・大迫茂生

主人公にして小規模なビデオ制作会社のディレクター。
異常な状況に対し常に即断即決
困難に対し当たって砕けろ、いや、当たってぶっ壊せ!という行動をとる
作ったらぶっ壊せ!キャリアもぶっ壊せ!
ある意味で狂人だが、その行動の根底には、確固とした理由があり、それ故に「真実」に対して執着し、結果が得られれば過程は問題視しない。
その大暴走ともいうべき取材は、結果としてとりつくしまもなかった超常現象の一面を解決に至らせる。
暴行、不法侵入、拉致、果ては○○まで犯し、最終的には
○○○までしてしまう。
時として勇敢な行動に出るが、大体の場面では下品かつ卑怯かつ小心者な行動をとったりもする。

市川実穂:演・久保山千夏

アシスタントディレクター。常識人で、事あるごとに工藤の暴走の後始末
及び、実験に使われたりし、顔を曇らせるが、本気で静止することはない
あくまでも常識人…のはずであったが……ある時を境にリミッターが解除され
短時間ではあるが工藤がドン引きするような暴走をする。
その因果はすぐさま降りかかることになってしまうのだった……

田代正嗣:演・白石晃士

カメラマン。多分一番の常識人であるが
異常な状況に悲鳴をあげたりツッコミを入れたりしつつも
カメラを離さない、もしかしたら一番の異常者かもしれない人物。
観客と同じく、カメラ越しに超常現象に接し続ける。
絶対的な観察者であった…はずだが、最終章ではその垣根を越え
我々代表となった!

いやあ、最初に結論から言いますと
私はこのシリーズ大好きなんですわ。なんでこんなにこのシリーズを好きなのか?そこら辺、ちょいと考えてみたんですわ

まず、出し惜しみしないって所。

コワすぎは視聴者から送られてくる投降映像に映った怪現象を映像制作会社のディレクター軍団が取材しに行くというpov方式のフェイクドキュメンタリーでして、それでいてXファイルや古くは怪奇大作戦のようなテイストを持っているんですな。
ちなみに私は「絶対に何も映らない」フェイクドキュメンタリー映画が好きなんでございます。
要はブレアウィッチが至高なわけです!
ああ、カメラ振って魔女がどーとかこーとか言ってるやつか!

想像力こそが最高のホラーエッセンス…というようなことをジョン・カーペンターも仰っておりました。

んじゃ、この作品はダメなんじゃね?となるところですが、いや、そうじゃない。そうじゃないんです。
観ているこちらの想像力を上回る展開、それがあればいいんです!
それが、このコワすぎシリーズには溢れているんです!!
第一話の口裂け女にしたって、「不審な女の目撃談」から「呪術」「主人公の過去」「投稿者の謎の失踪」と、90分弱でジェットコースターのようにぶっこまれる各要素の完成度の高さ!
観ているこっちが「え?大丈夫これ?」といらん心配をしてしまう嵐のような密度は、なんと第一期最後まで続き、遂には「そりゃ最後はそうなるけど、誰もやりたがらない所」まで到達してしまうのでございます

私、思うんですが、こういう作品群を作るにあたって、「出し惜しみをしない」ってとても重要な事だと思う。
その理由は、ちょいと後に語ると致しまして……

次に大変低予算である、という点。
これは、監督やスタッフにとってはたまったもんじゃないと思うんだけども、それが故に「増してくれ切れ味」というものがあると思うんですわ。
作中の超常現象の描写は、監督が自分のPCでこつこつと手作りをしたものであったり、編集で巧い事やっていたり、出演者の熱演でどうにかしているのありますな。
熱い!ともかく熱い!こちらまで伝わってくるこの熱気!
白石監督以下スタッフ・演者の

という絶叫と

という笑い声が聞こえてくるような本気の悪ふざけ!
私は映画を観る、という行為が限りなくお祭りに近いと思っている。だから、例え出店や山車がしょぼくても、熱気と活気があふれているお祭りの方が良いに決まっているのだ!
某テーマパークの煌びやかなパレードもなるほど凄い。でも、私の好みは、猥雑でソースの匂いが立ち込めるお祭りなのである。


さて、以上二つの要素により、コワすぎは
・加速度的にでかくなっていくスケール!
・出し惜しみしない超常現象!
・ベッタベタの造形なのに、なぜか斬新な怪物たち
という奇跡のような偉業を
「できた」
「できてしまった」
「やるしかなかった」わけでして
だからこそ、コワすぎは確実にそこらのJホラーとは違う物になっているように思えるのでございます。
Jホラーが「理論」を構築しながら追求していったが故に
「なんだか理屈っぽくなって」しまい、そのうち「作り手が怖さと吃驚を混同」し始めて、ドンドンつまらくなっていった、と私は思うのでございまして
心霊写真的な怖さ!は慣れるとああまたかってしまう
それを打開するために、結局吃驚箱になってしまう
そんな現状にコワすぎは逆光を試み
言っちまえばモダンホラー、80年代に一時席巻した、何でもありな、エンタメホラーへと回帰したんだと思うんです。それでいて、今の技術と世相を取り入れてるものだから、その混沌というか、掴み切れない感じと言うか
まさにとしか言いようがない
白石監督にしかできない、楽しくて怪しげな作品なんですよ!
「監督の味」って奴です
おれはわかっとるで白石君

しかしですね、これがJホラーへの反抗、世間の注目を集める為にワザとはみ出した、突然変異的に出てきたもの……
ってわけではないと私は思うのです。
コワすぎは、実は我々、日本のホラー・幽霊・心霊ファンの心を代弁し
出るべくして出た、集合無意識のような側面
も持っておると思うのです。
そこら辺、あることないこと予想に事実とないまぜにして
これから語ってまいりますが
再警告でございます。まだ観てないよ~という方がいらっしゃいましたなら
何よりもまず、鑑賞していただきたい!
では、いつもの酷いアレが始まります!読みたくない人はバイバイだ!
みんなー、いつものやつが始まるよ~





















コワすぎを見て、工藤の行動を異常だと思いながらも喝采を送られずにはいられないのは、一体なぜなのか?
異様な爽快感が視聴後にあるのは何故なのか?

遥か昔から語り継がれる民話や神話、幽霊譚に怪異譚。そういう物の本来の目的は危険な場所や状況への警告、だったりするんだけど、本末転倒と言いますか、人間は危険といわれる場所に足を運びたくなる好奇心の動物なので、そういう場所が信仰や畏れの場所として定着するのでございます。
それは形を変えながら、脈々と今も本やネットで受け継がれているわけです。

ところで80年代、心霊写真集というものが流行ったんですな。

これは怪談本とは違い、我々の想像力で補う類のものではなく直接、視覚に訴えることによって超常現象をソフトに疑似体験をさせる、という物であったんです。時を同じくして、心霊実話の再現番組「あなたの知らない世界」なんてのが始まり、自分のいる地域を移動することなく、他所の場所の恐れや穢れを視覚的に体験できるようになったんですね。
まあ、写真や体験談の真偽は置いといて
 
ところが、人間つーのは、疑似的とはいえ、何度も経験を重ねると、その先が知りたくなってくる。

体験したくなってくる。

当たり前っちゃ当たり前に湧き上がる、だけど、その先ったってあんた…と自分で自分にツッコんじゃうくらい見も蓋もない欲望!
かくして我々は、お化け屋敷から初めて心霊スポット探索へと至るわけです。
勿論、そういう行為は行き過ぎればよそ様へ大変迷惑がかかる。
ここで、古来から延々と受け継がれる怪異譚のストッパーが登場!

呪いである。

あそこの場所に行くと憑りつかれる!呪われる!最後には何だかわからんが、大変な事になって、最悪死ぬ!
ここら辺、日本で、「リング」という作品が受けた理由だと思います。
結果として

「本物の幽霊が観たい!でも呪われるのは嫌!」

そんな我儘な欲望は、Jホラーという
「登場人物が一方的に超常現象を体験する」映像によって
心霊写真集の時と同じく、加速し、そしてやや停滞の域まで行ってしまうのです。
それは前述のように、ロジックで恐怖を追及していったがために
幽霊や怪異は「人を怖がらせる手法」に、行っちゃえば吃驚箱の中身と同じように
見られるようになってしまったわけでして……

結果
「本物の幽霊が観たい!でも呪われるのは嫌!」は
「本物の幽霊はどこかにいるはずだ!観てみたい!でも呪われるのは嫌!」
という「曖昧な物に対する憧れ」が混じるようになってしまったと思うのね。
「恐怖」と言う名の「浪漫」が無くなってしまったんじゃねーの、と。

そんな現状の中で、恐怖に対する追及
いや、「浪漫の追求」というコワすぎが出てくるのは
なんと言うか……
コワすぎ風にやるなら
「そういう意思」が「コワすぎっていう形」を「呼んだ」…みたいな?

曖昧模糊としたものに対し、徹底的に追求し
今のJホラーのお約束をぶっ壊した先に、あって欲しい「真実」を
観客と一緒に探すのが、コワすぎの本質じゃねーかなと、私は思うのね
大体、第一話のタイトルからして「口裂け女捕獲作戦」ですよ。
幽霊よりも出自が希薄な都市伝説系の妖怪を「捕獲」ときたもんだ!
このフレーズだけで「浪漫」5000個分だよ!

しかも工藤ときたら、普通なら霊能力とか、それに付随するもので何とかしようとするところを
車で轢いた後に

金属バットでぶん殴って
はい、ええ、バットを持った男が、ええ!
口裂け女を捕獲しようとしやがる!
超常現象に対する物理的な暴力!!

「いるのかいないのかはっきりしやがれ!いたとしても俺を呪うんじゃねえぞコラァ!!」
コレですよコレ!
みんなが言いたくても言えない我儘な欲望の吐露!

我々がもつ超常現象に対する「怒り!」「憤り!」「もどかしさ!」「憧れ!」
それを余すところなく画面から叩きつけてくるからこそ、あの爽快感がある、と私は思う。

出し惜しみはしない。
むしろどんどん出す。
出しつくした先を映しだすために、
出さなければならないのだ。

そして、そこが非現実的であればあるほど、元々現実に近い場所から出発している我々の目には、祭りの中、見上げる巨大な花火のように、
そう、これを見に来た
と、納得させられる何かがあるのではないだろうか。
それがひじりかもしれない、と私は考える

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性別:
男性
趣味:
映画・漫画・ゲーム
自己紹介:
リンクフリーにつき勝手にやっておくんなまし
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暴論かつ盲目的感想につきツッコミには全力で謝る準備あり

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定期的、もしくは合計3件いただきましたら、漫画にまとめて返信いたしたいと思います。
まとめるのは勘弁…というかたは、御一筆、もしくはご連絡くださいませ

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2014/05/12~ *PCからのアクセスのみカウントできるらしいので 実質大体倍くらいっす

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