東京残酷警察 GORE edition 「Tokyo Gore Police」2008邦
ハル吉さんからリクエストをいただきました!
記事の一番下にハル吉さんとのコラボ企画のお知らせがあるよ!
監督:西村喜廣
主演:椎名英姫
共演:板尾創路
紅井ユキヒデ
菅田俊(
仮面ライダーZX!
あらすじ
近未来の警察が民営化された日本。
謎のミュータント、エンジニアが今日も今日とて大暴れ!
悪魔のいけにえ2!
そこに颯爽と現れたのは 椎名英姫演じるルカ。
見事エンジニアをぶった切るのだが、彼女の前には
巨大な陰謀が浮かび上がりつつあった……
なんか今観かえすとアニメのPSYCHO-PASSに似てね?
評価:
条件付きでお奨め!
以下、ネタバレやら妄想文ありにてご注意!
久しぶりに鑑賞。
うーむ、最近のホラー映画を数本見た人なら、こう思うんじゃないだろうか。
これは
「残酷」ではない、と。
80年代もそろそろ終わりの1987年。「死霊のはらわた2」「バッドテイスト」「ヘルレイザー」の3作品が世に放たれた。80年代に入ってからじわじわと邦画界でも始まっていたスプラッター映画ブームは、当ブログでもちょろっと紹介した「スゥイートホーム」(1989)という大作ホラー映画で一区切りを迎えてしまった。
なんでかっつーと、以降は宮崎事件で始まる、
マスコミのいわれなきホラーバッシング、
ジブリアニメの隆盛、
迫りくる世紀末など色々な要素がございまして、で、日本のお茶の間ですらやっていたスプラッター映画は、どんどんと日陰に追いやられていったわけでして、んじゃあ、悪趣味な時代だったのか?と問われると、それはちょいと違うかな、と思うわけでございますな。
当時のスプラッター映画は技術的な問題もさることながら、「残酷は見世物」と作り手が判っていて、「不快」にさせるってよりは
「苦笑いする気持ち悪さ」を目指していたように思うんですよ。
子供が描いた気持ち悪い絵、といったところだろうか?
だからして、90年代和製スプラッター「オールナイトロング」あたりは
「あー…こういうのが観たいんじゃないんだよなあ」
と別の意味で苦笑いが出てしまうわけでして
(まあ、その路線で「オーディション」つー、日本じゃ全然有名じゃない物凄いのがでてきたりしたんだけどさ)
そんなこんなでCG全盛の時代が到来。それも消費されつくし飽きられてきたところにいきなり80年代スプラッターのノリを引っ提げてポッと出てきたのが
前置き長くなってすんません
「片腕マシンガール」と「
東京残酷警察」だった
全て主観です
いや、例えば富江シリーズとかマイフェイバリット映画:
妖怪ハンターHIRUKOってのもあったんですけど、スプラッター描写は短いんですよ。
全編とは言わないけど、せめて
上映時間の2割ぐらいは
「
作り物丸出しの人体から血がドバドバ出てるのが観てぇ!」と思っちゃうわけですよ。スプラッター好きって、本物の事故映像とか、本物の手術シーンとかまったく興味がないわけなんですよ。
「
作り物の人体が壮快にぶーぶー血を吹き出す」のが観たいだけなんですよ。
言っちまうとお祭りの山車ですね
で、東京残酷警察ですわ。
(片腕マシンガールに関しては大体同じ感想なんで割愛)
実際の所、映画としてはすげーシンプルなお話で
主人公が失われた記憶を取り戻して自分が何者であるかを悟るっつー、自分探しのお話なんですな。更にそこに「価値観の逆転」とか「正義とは…」というお約束の命題が薄ーく盛り込まれるわけです。
ぶっちゃけ
劣化版「デビルマン」なわけで、実の所、私、
デビルマン大っ嫌いなんですね。
いや、デビルマンって凄い漫画だと思いますよ。構成といい、残酷さといい、作画といい文句はつけられんです。
でも、
なんか嫌い。
美樹ちゃんが死んだから嫌い。(壮絶ネタバレ)
ちなみに東京残酷警察は主人公が女性で、美樹ちゃんに当たる
「主人公が人間を止めるきっかけ役」は澤田育子さん演じるバーのママさんでして、
私としては、
安心して主人公と一緒に怒れました。
これはわざとやってると思うんだよな~。
美樹ちゃんみたく、
読者・視聴者代表の面が無い故に、この映画が持ってる軽快さを殺すことになってないと思うのよ。
デビルマンはそれがガッツリある上に、漫画でいつまでもいつまでもそのページを開いていられるから、どんどん重くなるのよね。俺にはそれが、ストレスの域まで達しちゃったから駄目だったんですよねえ。
それだけアレは歴史に残るショック展開だったわけですが
で、東京残酷警察の軽快さなんですがね、
これは今見ても、とてもうまくいってると思います。
多分、映画の6割ぐらいがスプッラターシーンなのに、(
個人的には)胃がもたれることもなく、可愛そうな一般の人々がそこらの道端でガンガン処刑されるのに
アハハハーと笑ってみてられるのよ。ってか、
観られるように作ってある。
チープさをチープすぎないように。でも勢いよく!
個人的に最高なシーンが最後に来るのが良い!
あと菅田俊さんつったら富江リプレイの「化け物」「化け物」「化け物」だよね!
今観ても割と斬新なシーンもあり!
キングスマンの原作コミックは2012年だったかな
つーわけでお奨めです。
ただし、
血糊、変なギャグ多めなので、途中で投げ出しちゃう可能性大!
それも含めて、この映画の正しい鑑賞の仕方、な気がしますけどね
しかし10年経ってないのに古典映画のように思えてしまうのは、ちょっと寂しい…
さて、こちら!
なんと今回感想を書きました「東京残酷警察 GORE edition」の感想を
リクエストをくれたハル吉さんも描いてくれました!
リンク先はこちら!
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みんなもゴッシーに会いに行こう!!