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倉林のはらわた

映画の感想などをぽつりぽつりと語るアレなブログです。 ホラーとかアレな映画中心でございます。 メイトリックスも笑うでしょうなあ。 あとまー、ないと思うんですが ここに載ってる絵は無断転載禁止で一つよろしく。 なお、版権著作権等を鑑み、お手本無しのあやふやな記憶で 描かれた絵なので、似てないことこの上ないです。 …まあ、絵心が無いだけなんですがねwww

女体銃 ガン・ウーマン/GUN WOMAN

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女体銃 ガン・ウーマン/GUN WOMAN

女体銃 ガン・ウーマン 英題「Gun Woman」2014邦
犬温さんからリクエストをいただきました!
監督:光武蔵人
主演:亜紗美
共演:成田浬
鎌田規昭

あらすじ
日本屈指の大財閥の御曹司、鎌田規昭演じる浜崎は狂っていた!
強姦!
*ソフトなイメージに変換しております


屍姦!
*ソフトなイメージに変換しております
そして食人!!!
*ソフトなイメージに変換しております
そんな浜崎に奥さんをぶち殺された医師は、復讐を決意。
麻薬中毒患者を暗殺者に仕立て上げる!
クライマックスは全裸だ!!



評価:面白い!……だが、物足りない!

以下ネタバレにつきご注意!

嫌いじゃない!でも、なんか満足感が薄い!!
いや、うん、目指している所は女囚さそりとか、もっと広げれば任侠映画のノリじゃないかと思うんですよ。だからして拘ってる点は素晴らしいのよ。
例え画面から漂ってくる熱量!
マスターマインドの熱さがいいんだ!
くさいセリフ回しや展開も、劇画調でやっぱりビンビン熱が感じられる。
キャラが生きてるんですよ。
これは中々できる事じゃないわけで、それだけでもこの監督の力量の高さが伝わってくると思うんですよ。

そして銃の重さ。あの、「あ、重そう」「人殺せそう」というマイナスの熱量
人殺しの冷たさがビンビンに伝わってくるんだわ。
ってか、これ使って演技してる役者が段々心配になってきちゃうんだよ!
暴発しそうで(ガクブル
本物、と聞きました
そして悪役!
役者全員、大変良い演技をしているんだけれど、鎌田さん演じる浜崎が出てくると、画面のあらゆる要素が浜崎に吸い込まれちまう!
動きといい、喋り方といい、淡々と残弾を数えるシーンといい、絵になりすぎていて
下手すっと映画自体をぶっ壊してるんじゃねーのと、またも心配になってくる……
くらいの怪演!!!
思わず巻き戻して見ちゃう怪人感!
んじゃ、この映画傑作なのかって聞かれると
俺は「いや」と首をふりたい。

足りない!
思うに、勢いで吹っ飛ばしていく映画、例えば北村龍平映画なんかはかなり色々考えぬいて、その果てにダーッと走り抜ける映画にしていると思うんですよ。
バカやるにしても、カッコつけるにしても、熱くやるにしても、実はかなり周到に準備しなければならんと思うんですよ。
それが足りなかったのではないかな、と。
荒唐無稽さとリアルさのバランスといいますか、設定と娯楽の兼ね合いと言いますか
全編通して時々だけど、それがうまい事バランスが取れてない場面があるんじゃないかな、と
しかもそれが、結構致命的な所で出てきてるんじゃないかな、と
例えばクライマックス手前の銃撃戦
私はともかくダメだった

確かに、人に当てるのは難しいと説明があった。
だからって1人に12発使うのはどうなんだ。
我が目を疑う展開
設定として、しょうがないのはわかる。出血多量だし、相手は動いてるからね。
でも、狙うわけでもなく乱射って……
その後の散弾銃の銃口に一発撃ち込んで暴発させるのが良かっただけに
「こういう外連味あるのが観たかった」だけに
あの女性戦が駄目さが浮き彫りになってる気がする。
リアルにやりたいのか、荒唐無稽にやりたいのか、その境界線の闘いだったのかもしれないけど、弾の数合わせというか、
この後ピンチになりますってのを無理やりやってるようにしか見えんのよ……
ラストの決戦で敵を三人しか出さないってのもスゲエ納得できないけど、ともかくその人数だったら段々と使う弾丸を減らしていくようにした方が良かったのではないか。リアルな銃撃戦/暗殺者から荒唐無稽なガン・ウーマンとして意識を失っていくにつれて覚醒していくようにした方が良かったのではないか。

更に言うと、台詞の端々に極稀に出てくる煮え切らない台詞も熱量をゴッソリそいでいる気がする。
スクラップが寄せ集まって一丁のギラギラした銃になるまで、と言う話であり、その過程をドラマチックに語るってのはわかる。それ故に台詞が無いってのもわかる。模擬戦すらせずに、たまりにたまったものを暴発させるかのようにクライマックスに突入っていうのもわかる
わかるだけに

と言う台詞が、荒唐無稽さに対する言い訳にしか聞こえず、
それを何度も言うのは、ちょっとなあ……

そんなものは観客の頭の中で勝手に突っ込むものだから、言わんでよろしい!
観客が突っ込みつつも「それでもカッコいい」となり、「まるでマンガみたいな設定なのに、生々しい」と映画の後に思い出し語り合うからこそ、この映画は完成したのではないか。
自分から一度ならず二度も言ってしまうのは、映画の余韻までもぶち壊しているのではないか。

というわけで、良い所と悪い所が相殺されてしまっている感じです。
プラマイゼロとまでは言わないけどね
ただ、映画としては面白い要素がてんこ盛りではあるし、
私自身もがっかりする部分がおかしいかなとも思うので
未見の人は是非観ていただきたい。
なにより、鎌田さん演じる浜崎のヤバさは必見だったりする。
というわけで、お薦め!
あとここね!出血多量最高!

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2014/05/12~ *PCからのアクセスのみカウントできるらしいので 実質大体倍くらいっす

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