メガ・シャークvsクロコザウルス
原題「MEGA SHARK versus CROCOSAURUS」 2010米
監督:クリストファー・レイ(
ダブルヘッドジョーズ及びシャークウィークの監督!!
主演:ゲイリー・ストレッチ(
ロストワールド2013!
共演:ジャリール・ホワイト(うーむ、フルハウスとかファミリー・マターズに出てた有名な子役…だった人かな?)
サラ・リーヴィング(これまた珍映画
シャーク・アタック!!に出てましたな
ロバート・ピカード(ダンテ映画の常連!私的には
インナー・スペースのカウボーイだなあ
以下ネタバレにつき注意
ここはコンゴ(っぽい裏山!
どーみてもそこらにある洞穴なんだが何やら
ダイヤらしきものが
掘り出される採掘場らしい。勿論、
梁なんてお洒落な物は無い。
そう、
ここで働かされる黒人さん達には人権は無いのだ!
そんな中、一人がデカい光る石を懐に入れようとする!
横で見ていた同僚
「やめろ殺されるぞ!」と
ブラッドダイヤモンドな会話をするも
あっさりと監督役に見つかり、監督一言
「こりゃダイヤじゃねーよ。とっとと働け!」
そんな時にでっかい地響きに唸り声が!
やだ、怖い!と黒人さん達は全力ダッシュ!
監督さんは手に持ったライフルを発砲もせず「おい、ちょっと待て!」
優しいなあんた!
そんな優しい監督の後ろから迫る大咢!
そうです、クロコザウルスさんの登場です!
どーみても洞窟の幅よりもでかいその巨体を揺るがし…
いや、あまり動かさず
吼える巨大ワニ!!!
同時刻、大西洋上で色々やってた戦艦が
メガ・シャークに襲われた!
全長1キロくらいじゃね?
評価:
B級怪獣映画としてはかなりの完成度!!
はい、え~、VS大ダコから
正当に進化した大変楽しい続編です。
勿論、
ワニ映画、サメ映画としてはてんでダメ!
でも怪獣映画としてみると
・トラブルバスターのニヒルな主人公
・面白黒人科学者
・即断即決過ぎるカッコいい司令官
・デレない女性捜査官
勿論中盤からはタンクトップだ!
と無駄のない登場人物配置にくわえ
・大ワニベビー軍団
・無駄にでかい作戦内容
・火山爆発
どうですか、怪獣映画として
他に何がいるんだよって設定でしょ?
あまりにいい要素ばっかりなんで
「これでもうちょっと予算がったらなあ…」と
残念な気持ちになるくらいですわ。
特に後半にかけて
・
人為的なアークフラッシュで、大ワニを海に戻す
*原発を使います
・パナマ運河を使っての捕獲作戦
パナマ運河崩壊の図
・海底火山を使っての殲滅戦
全て下準備無し。行き当たりばったりだ!
は
凄まじい展開!絵的にしょぼいんだけど
それを補って余りある
何も考えないで作ったかのような
アホみたいなスケールの展開!!!
脚本にOKを出した奴は狂人か天才の二択だと思う
こういうのだよ!
こういう遠慮しない感じが良いんだよ!!
あ~、これは大予算で観たかった!
マイケル・ベイが撮ってなら…
勿論、低予算映画だからね
前作よりもやや増えたCGパターンだけど
サメやワニはやっぱり
5分くらいの素材を使いまわしてるんですよ。
潜水艦に至っちゃ、
前作の使い回しなんですよ
あと実際の船にマズルフラッシュを書き足し。しかも水平撃ち
んで、今回も
またまた相討ちなんですな。
またもキンゴジか…
でも、
ここぞっていうときに、
ここぞっていう決め絵を見せてくれるから
いいじゃない!
魚雷甘噛みからの撃ちかえし!
運河に入ってくる大鰐。ここ最高!
特にラストのアレは
なんかこう……続編映画が延々と続く
悲しさとか虚しさが凝縮されていると思うのよ
あとは
画面の端に映っているキャラで
登場人物の味付けをする小技も忘れないぞ!
冒頭より:台詞の無いモブの演技で常連感を出す憎い演出!
というわけでこれまた必見!!
テイスト的には…平成のVSゴジラシリーズ
あえて言えば
メガギラス辺りかな…
またもや手塚ゴジラか
シャチも一飲み!大きさがコロコロ変わるが
怪獣だからいいじゃない!
映画冒頭
映画後半
お暇なら是非是非!!
ちなみに吹き替えが最高でして
安原義人、山野井仁、広瀬彰勇(敬称略と
ど渋いベテラン吹き替え面子を揃えておりまして
中でも
沢梅陽子さんが大変素晴らしい演技をしております。
彼女のS声を堪能したい方は、今すぐ借りに走れ!
再見した気付いたんだけど
もしかして、これって
ギャレゴジの原型っぽくね?