粗筋!
ジョッシュは二日酔いだった。昨夜の婚約パーティで幸せのあまりガブガブやりすぎたのか
完全にフラフラ。致し方なくライフセーバーのブイ当番を婚約者の兄にして親友のローリーに
変わってもらったのだが、そこに
でかい人食い鮫が出現!
哀れローリーは鮫の餌食に!
責任を感じ、打ちひしがれるジョッシュは彼女と距離ができ、婚約も何となく解消……
それから一年後、半地下のスーパーで従業員として働いていたジョッシュ。
そこに
偶然彼女が登場!横には恋人らしきシンガポール人青年!(
めっちゃナイスガイ!
同時に万引き発生!
ついでに強盗発生!!
人間交差点か、とツッコみたくなるくらいの諸事情が交錯する中、
大地震が発生!!!
とくれば、そう!
津波キターッ!!!!
半地下に流れ込む海水!!
吹っ飛ぶカート!
人を押しつぶす棚!!
なんとか生還したジョッシュ達だったが、彼らの目の前に現れたのは
丁度通路の幅ぐらいのホオジロザメだった…
(
その頃、地下でもバカップルとオタクとワンちゃんが鮫に襲われていた!)
評価:
なんだよ、出来がいいじゃねえか!アレな映画じゃねーけど…まー、いいかw
(
嬉しいような残念なような)
日本公開時に
津波が丸ごとカット!という、
現時点での何だか変な日本の映画界を象徴するような映画。
ってか、この映画、
津波のシーンをカットしてしまうのは、
この映画の(安いし安直だけど)本質を破壊しちまう、
とんでもない行為なわけで、
非常に困った状況だなと思います。
いや、サメ映画なんだけどね。でも、それだけじゃなくて
「
ちょっとだけ高尚な所」を
入れてあるんだよねー……
いや、最初のローリーを襲う鮫のCGや、津波のシーンは
ホントに安くてですね
ああ、そっち方面の
バカ映画か、と思ってると、あらビックリ!
本番の鮫二匹はかなりちゃんとしたCGなのです。
これがスーパーの棚をぬ~っと曲がってくるところなぞ、普通に怖いんだよ
で、それに対抗する為に、知恵を絞り、身を犠牲にし、全員がともかく奮闘する!
勿論裏切り者も出るんだけど、そこは
我らがドクター・ドゥームが
手から怪光線を
じゃなくて「そーら餌だ!(Bait)」ってな感じで
さっくり解決。
さて、しばらく見ていると、全員が
棚の上で賢者モードで語るシーンが何カ所かある。
で、そこで語られるのが
「運命論」なんだよね。
これは「
罰だ」と。
モンスター映画だとこれは、まあ
既知の外の人の言動なんだけど
この映画の場合は結構これを口にする人がいる。
つーわけで、後半は、
実は彼らは「天災」と戦っている、
という映画になっているんですな。
そういう意味ではシャークネードと一脈通じる…のか?
鮫は「地震」の具現化した姿。
それに対して全員が
怒りをぶつけ、対抗しようと躍起になる。
そしてそれを裏付けるように、
サメに味方するがごとく地震で対決の場が刻々と変化する!
(セプテントリオン!)
だからこそ、ラストのやりとり
「これからどうしよう?」「やり直す」がシンプルであざといんだけど
(……いい会話じゃないか)
と感じられて後味はかなり良い。
ぶっちゃけ、
インポッシブルよりも感動できるんじゃねーかな?
勿論、サメ映画としても前述の通り、サメの出来がいいうえに
生餌の味を覚え、アグレッシブな動きでジャンプまでかます凶悪ぶりが楽しい!
更に同時進行で、地下の攻防戦でも
(水没した車に攻撃を仕掛けるサメ)とか
(犬をぶん投げて囮)とか
(パイプを伝って脱出!)とか
大体観たいもんは見せてくれた感じで完璧だ!
(あとはおっぱいだが…前述通りそういう空気じゃないww)
また、吹き替えが中々秀逸で、特に地下バカップルがかなり最高!
「人殺し!」「人じゃねえ!犬だ!」
「ブリー殺し!」
*こんな状況での会話です
また小ネタで
(津波の際に砂浜に打ち上げられてる魚、ぼけーっとみてる人達、すげぇ!っつって津波に挑むサーファー)
(簡易サメアーマーっっっ!)
更に
ジョーズ1,2にオマージュを捧げた鮫の殺し方、など
こう、ちょっとニヤッとできる描写も盛りだくさんだったりする
とにかくお暇なら
90分だし、見てみるといいですぜ!