ダイナソー in L.A. 原題「Age of Dinosaurs」2013米
監督:ジョセフ・J・ローソン
主演:トリート・ウィリアムズ!
ザ・グリードの主役!もうすっかりお爺ちゃんです
共演:ロニー・コックス!
ロボコップのリメイクに出ずにこっちとは…ある意味わかってるねえw
ジリアン・ローズ・リード
以下ネタバレにつき御注意!
(地底大戦・失われた世界・
ロストワールド(映画・原作)・ジュラシックパーク(映画・原作))のバレあり
あらすじ
「The People are Sharp.The Future is Sharp.」
「人類はシャープ 未来はシャープ」という非常に中二くさい
スローガンを掲げたシャープ社。CEOは
ロニー・コックス!
この会社、皮膚再生技術で一山当てたのはいいんだが次なるステップで
行き詰まり。んじゃ、発想の転換と言いますか、持ってる技術で
新しいことやんべ!やるならカッコいい(
クール!)ことやるべーなと
何故か恐竜を現代に甦らせた!
元消防士のトリートさんは弟から、そのお披露目パーティの招待状を
受けとり、やや冷え切った関係の娘を引っ張ってやってきた。
さて問題の恐竜君だが、高周波で制御可能で、お披露目は順調かと思われたんだが、
でかいケラトザウルスにはこれが効かない!
だが、そんな時には麻酔ガスだ!哀れケラトはグースカ夢の中!
だが、ここで安心してはいけなかったのだ!
ケラトがガンガン頭突きをかましていたスゲー固いガラスは痛んでいたのだ!
そこめがけて興奮した
カルノタウルスがどーんと特攻!
ガラス一部崩壊!
次の瞬間、全部崩壊!!
はーい、恐竜たち物凄い勢いで客席に殺到!!!
羽ばたくプテラノドン!
ヘッドクラッシュ上等の
カルノタウルス!!
トリートさんははぐれた娘と再び会えるのか!?
あれ?すぐ会えた!?
じゃあ、ロニーさんの部下の今回の責任者はどれだけ下衆な事をやるのか!?
あれ?すぐ死んだ!?
スワット突入!!!でも駄目でしたー!
ちゅーわけで
恐竜軍団は外に飛び出したーっ!!!!
評価:
恐竜映画好きは必見!!!
素晴らしい!!!
恐竜が暴れる為だけに特化した強引なシナリオ!
これがやりたい!という安っぽいながらも秀逸な数々のショット!!
ホント凄いです。いやー、感動した。
笑えて、唸らされて、ちょっとほろりとさせられる
マジでほろっとした
観たいものを全部みせてくれて、更に
予想できない物まで
みせてくれたんだから、何の文句があろうか?
ダメな点は、アホ映画として楽しめば、
結構な面白さだし
予算の無さをカバーする数々のアイディア!
うーん、凄い!
さて見所ですが、まずはジュラパのパロディシーン
ラプトルを
カルノタウルスにしたってのが中々の渋さ
(原作二作目のロストワールドでは、カルノタウルスがクライマックスの敵でして、
こいつがカメレオンみたいに色を変える
というトンデモ描写が炸裂するですが、流石にそれは無かった)
これが主人公の娘を執念深く追ってきまして一連のラプトルパロディを
披露。流石に本家映画版にはかなわないんですが、ライティングで
うまい事みせてるシーンが多く、ハンドパペット、影のみの描写など
アイディアで見せるシーンも多くて楽しいですなあ。
特に
洋服売り場での攻防は、本家一作目の敷地内での攻防戦を
巧い事翻訳しておりまして
ぎっしり並んだ服に紛れて迫ってくる恐竜
という、中々素晴らしいシーンとなっております!
こういうのが見たかったんだ!
また、金網越しのにらみ合いは、逆光とCGの安さが相まって
コマ撮り恐竜のような箇所が幾つかあり
好きものにはたまらないかと
Tレックス役はケラトサウルス!
結構絶妙な大きさ!
本家三作目でスピノサウルスのうんこの所で出てきたやつの
やや大き目な奴でして、これがまあ、
人を食うわ食うわ!
「私、火傷をシャープ社で治してもらって今は女優なの!」
とのたまっていた女性を
ぼりぼりと喰い
表に飛び出すと警官隊のいい感じの脇役の頭部を
尻尾で叩き潰し、
主人公を追いかけて街を疾走!
ショッピングモールに乱入し、あげくは
軍用ヘリと一騎打ちで
ミサイルをぶち込まれて死ぬ、という至れり尽くせりの素晴らしさ!
本家二作目の、不完全燃焼だったTレックスと街を安いながらもやってみた結果、
こっちの方が面白く観れてしまったというねww
しかもミサイルぶち込まれて死ぬってのは、
原作一作目の最後なんですね
こーいうのが見たいんだよ
恐竜も生き物だからそういう描写は外しました的な
ジュラパの
中途半端な恐竜愛にはうんざりだよ!ってかたは必見ですね
そして
ジュラパの悪の権化ハモンド役がロニー・コックス!
車いすに座ったじいさんが立ち上がるって辺り小説版レリックの
二作目、地底大戦を思い起こさせるけど
ペンダーガストシリーズ翻訳してくれー(涙
こいつが恐竜を作った理由が
「クールだから」と言うわけだ
勿論リップサービスだろうなと思っていると
どうもこれ、
ホントっぽい。つまりハモンドと同じ
「カッコいいから作ってみた」なわけだ。
ただ、ここからがハモンドと違う。
原作では本当にどうしようもない人物と描写され
無残な最期を迎えるハモンドだけど
土手にて:でも気持ちよく死んでるんだよな
映画版ではあろうことか、
生き残り
二作目では
恐竜を保護しろとかぬかしやがる!
スピルバーグもハモンドに同情したとか言ってたが
何考えてんだ!と誰もが思うはずだ。
ハモンドは反省はするが、責任は感じていない!
かなりの数の人間が恐竜に食われたのにケロッとしているのだ。
だが、ロニー・コックスは
脱出を拒否。
あくまでも
ビル内にいる人間の保護を訴え、
現場に長くとどまり、
脱出したが罪の大きさに凹みまくり
最後は
時間稼ぎに囮になるという潔さ!
しかも最後の言葉が
ここでほろっときた……
70過ぎの爺様が微笑みながら
「我が人生の最後の言葉は…ロックンロール」ときた!
んで、主人公が遠くから悲惨な断末魔を聞くってシーンに
繋がるんだけどさ、これですよ!
恐竜、生き返らせたいなあ!
わあ、みんなに迷惑をかけちゃった!
じゃあ…責任をとろう!
ハモンドはもうほんと、映画版第四作に出るなよ!
吹替えやってた永井さんもお亡くなりになっちゃったし
もうほんと、あいつが出るだけで
ムカついて仕様が無いんだよ!
恐竜に戻りますが
クライマックスは実は
対プテラノドン戦!
本家三作目、及び原作一作目を彷彿とさせるシーンが目白押し!
羽ばたいちゃうのは、まあアレだが
お披露目会場+プテラノドンってーと
コナン・ドイルの失われた世界の
クライマックスを思い起こさせられますな!
あれはプテラノドンじゃなかったな…
さてこの映画、
前半はダイハード
建物自体が電子ロックされトリートさんが外の警官と連絡を取るんだけど
というように異常にスピード感のある展開ww
その合間に
恐竜による首切断やら、
恐竜の首切断など
中々のグロ描写がぶっこまれる!
そして中盤
逃げ出した大量の恐竜が
ジュマンジのように街をねり歩く!
軍用ヘリが
ガンガン恐竜を吹っ飛ばす!
プテラノドンが張り付いて軍用ヘリをブラックホークダウンさせる!
特にいつのまにかビルに登ったスピノサウルスが
ヘリの攻撃で落下していく様は、遠景ということもあり
何だか物悲しい
ちょっとキングコング風
恐竜たちは先に逃げだした恐竜の匂いを追って主人公たちが
追いつめられたビルに突撃!
アパトだかブロントだか、まあともかく
首長竜がビルにガツーン!
ケラトサウル二代目に至っては何と
ビルを登ろうとするレアショット!
すげえ!!!
この後、最初の伏線を生かして、
ハリウッドサイン上でのプテラノドンとの一騎打ち
という、もうほんと、なにも文句が出ない素晴らしい展開www
更に吹替えの意訳が中々面白かったりする
一例だとロニーコックス今際の際の言葉は
原「ロックンロール……ノー!ノーノーノー!!(グチャムシャグチャ」
吹「
最高だ……さいこうだぁーーーーっ!!!(グチャムシャグチャ」
うーん、吹替えの方が
このキャラとしては合ってるような気がしますね
ってなわけで
お暇なら見ようダイナソーin L.A.!
ちゃんとロボコップのパロもあるよ!
1. 無題
Re:無題
うーむ、パイパイと返したらいいのだろうか…