粗筋
ウォーレン夫妻は所謂ゴーストハンターである。
綿密な調査と冷静な判断力の夫エド、霊能力者の妻ロレイン。
エドは前回のケースで妻の身に起こった事に悩んでいた。
そんな折、ペロン一家が相談を持ちかけてくる。
引っ越した家で数々の霊現象に悩まされているのだ。
気の進まないエドをロレインは説き伏せる。
「私は平気よ。私達はこのために一緒になったのよ」
二人はペロン家に調査に訪れるが、それは想像を絶する戦いの始まりだった…
評価:
名作ではないけれど、必見の娯楽映画!
インシディアスが
ポルターガイスト1+2って内容だったんで予想はしてましたが
やっぱり
悪魔の棲む家でした。しかも後半は
エクソシストをぶっこむ貪欲さ!
ただ、そこはジェームズ・ワン。70年代ホラーを2000年代の娯楽映画にちゃんと
焼きなおして、うまーくまとめてあるのですな。
ともかく気が利いている構図に、
見やすいカメラワーク。
テンポよくイベントを大量に詰め込むことで、
よく考えると地味な話を
テンション高く見せることに成功していると思う。
客が退屈する隙を与えないようににしているわけだ。
とはいえ、その
「退屈さ」が実はホラー映画にとって重要でありまして
こういう感じで、不穏さだけを煽るようなシーンが五分くらい…
こう、
溜めの部分がないかな、と。言っちまえば、
外国のモダンホラー小説を読んでいる感覚?
怖くはないが面白い!傑作じゃないけど、面白い!
それでこそジェームズ・ワン映画なので、ぶれてなくてある意味で安心
ソウもデッドサイレンスも面白いけど怖くは無いんだよねー
しかしまー、
悪魔の棲む家を踏襲して登場人物を殺さない
↓
エクソシズムで
全員参加
とは恐れ入った
<
神父を呼んでる時間が無い!俺がやるしかない!あなたならできる!
<奥さんに呼びかけて!<
俺の妻を返せくそったれえぇぇぇ!
お前の妻はもういないぃぃぃ!
ここ、ホントに面白い。
積み重ねた登場人物の断片ががっちりはまって
対決にもっていき、
それを言うだろうなって切り札を最後にちゃんと切る!
観てる側が文句のつけようのない、本当に楽しくて
熱いシーンだった。
熱すぎて怖くないのが非常に困った感じだが
親父がカッコいいから全てよし!
ここのロン・リビングストンの演技が本当に最高なんだけど
実は吹替えで
飛田展男さんが声を当てていて、これがはまってるのよ
こう、普段優しいんだけど神経質、ちょっと弱さがある感じが
いきなり跳ね上がって、
壮絶にカッコいい男の声になるのよ。
もう、ね!
あと言っておかなければならんのは
ジェームズ・ワン作品独特の
カメラワークの素晴らしさ
狼の死刑宣告ほどじゃないけど、
ワンショットで家に入って行く所や
登場人物と一緒に吹き抜けを覗き込んで、カメラが上を向くと
画面の端を登場人物が走っていくとか、
一々気が利いているんだよなあ
映画の中にいるって気持ちにさせてくれる。
それでいて、
カメラは必要以上に揺らさない。
つまりは
頭をかなり使って、構図を考えてるわけで、そう考えながら見ると
廊下の奥の絶妙な見えなさ加減とかまさにその典型で、こっちを映画に引き込むために、全部計算されてるんですな。廊下の奥を誰かが一瞬横切った!
え?誰?と、登場人物も俺もはっとする絶妙な遠さ!
遠すぎてもダメ
近すぎると台無し
後は幽霊の見せ方ね
かなりはっきり見せるシーンも
こういう想像が止まらなくて笑っちまったww
間接的に見せるシーンも、
やっぱりここも笑っちまったwww
両方共が観客に対するホラー映画的な攻撃として
巧く機能してる。
はっ!とさせ、
きたーっ!と喜ばせる巧さよ!
まだまだ褒めるぞ!
登場人物が結構多いのに無駄が無い!
客がストレスに感じる行動をする人物がいない!
親父が「多分信じてねえなあ」ってのを
演技だけで滲みださせる!
つまりは結構作りこんである=リアリティがないってことだけど
冒頭のテロップ一発と地味な展開であら不思議、そういうのが気になんなくなってくるんだわな。
地味な展開にも理由があるわけだ。
また、
本編最大のショックシーンが割と早いうちに出しちゃうってのもいい
中盤以降は一致団結して魔女との全面戦争となるわけだ
特に後半の除霊シーンは本来なら蚊帳の外の人達を絡ませることによって
娯楽映画を高らかに宣言するわけだ。
実はこの映画は最初っから最後まで
家族が困難に立ち向かうという娯楽映画であった、とさっと入れ替えて着地しちゃう
そりゃ、ヒットするよ
ちゃんとお客に向けて作って、その上で自分たちの好きな事もやってるんだもの。
何やら第二作やら外伝が決定してるらしいけど、あの夫婦の次の活躍
……
見たいねえ!
(
できれば助手と警官も続投願いたい!あの二人の惚けた会話は最高じゃないのさ)
1. 無題
先ほど、倉林さんのツイートに励まされて、「死霊館」無事に観終ることができました。
ほんとに面白かったです。登場人物がみんな好印象なのはよいですね。
心霊物は(好きなわりに)苦手なので、かなり怖がってみておりましたが、最後の除霊のあたりからは、ドリフターズの8時だよ全員集合のオバケコントのラスト(お化けがどんどん出てくるやつ)のノリで、盛り上がって楽しくみていました。
倉林さんのタンスの上から魔女がぴょーんと、シーツの場面へのツッコミは最高です。
面白かったので、もう一回観ます。
それでは
PS.倉林さんのソウ人形なら、フィギュア化されたらほしいです。可愛すぎます。
Re:無題
私も時々見直していますが、やっぱり観易くて面白い映画なんですよね。
私のお勧めはやはり警官と助手ですね。あの二人は続投してほしいですねえ。
ちなみに、あのシーツと箪笥の上からのシーンは
初見ではかなりビビったので、その裏返しのツッコミですw
>>ソウ人形
このタッチでサスペリア2人形も描けますよw