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倉林のはらわた

映画の感想などをぽつりぽつりと語るアレなブログです。 ホラーとかアレな映画中心でございます。 メイトリックスも笑うでしょうなあ。 あとまー、ないと思うんですが ここに載ってる絵は無断転載禁止で一つよろしく。 なお、版権著作権等を鑑み、お手本無しのあやふやな記憶で 描かれた絵なので、似てないことこの上ないです。 …まあ、絵心が無いだけなんですがねwww

シー・トレマーズ

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シー・トレマーズ

シー・トレマーズ 原題「Amphibious 3D」2010和蘭・尼/合作
監督:ブライアン・ユズナ
主演:モニカ・サヤンバティ
ジャナ・ファサート
マイケル・パレ

イカネタバレニツキ・ゴチュウイ

海洋生物学者ジェーンに怪しげな動画が生徒から送られてきた。
カップルが何かに襲われて海に引き込まれる映像だ。
「よくできてるわね~」とジェーンは送ってきた生徒をあしらうと
調査に出発。そんな彼女に雇われたジャックことマイケル・パレ
相棒にどうやってあの女性を口説こうかと相談中。
のんびりムードの調査だったが、パレさんがタバコの密輸の相談で
立ち寄った漁場で事態は一変。
そこは密漁な上に、子供を買ってきてこき使っている
判りやすい世界の暗部だったのである!
そこで働く、タマールがジェーンに助けを求める。
動揺するジェーン。だがパレが一悶着おこし
ジェーン一行はやむを得ず退散。
ヤキモキするジェーン。
彼女は一人娘を亡くしていたのである。
その夜、港の祭りで亡き娘の幻覚に踊るジェーン!
そう、ここは呪術が現在進行形で有効な土地なのである!
一方、漁場では兄を撲殺されたタマールが、叔父から受け継いだ
呪術を使い、海から何かを呼び寄せていた……

評価:ユズナの悪い所だけが目立つが、モンスター映画としては上々か

え~…ネクロノミカンのウィスパーズの続きですねw
途中までかなり良かっただけに、
いざアレが出てくると、さてどうしようってスタッフの声が聞こえてくる
くらいテンポがおかしくなっておりますなあ。
アレ
ともかく舞台設定はいい
冒頭の惨劇からの本編導入も
あれ?ユズナっぽくないぞ?ユズナっつったら
最初っから『もう駄目です感ヴィンヴィン』じゃなかったっけ?
と反する、割と洒落た出だし
設定の説明不足感は否めないけど、多分これは狙ってやってるんだと思う。
この映画が狙っているのは、冒頭のマット画からわかるように
南国ムードあふれる嫌なお伽噺、もしくは怪奇小説なんだね。
何か我々では理解できない現地ならではの風習を元にした
事件が進行中で、偶々主人公がその一端を踏んでしまう
だから事件の全体構造はわからない
まさに尻尾を踏む感じ
で、よ~~~~~~く考えてみると
この映画、やっぱりユズナだ!と思える最初から絶望しかない
嫌な話なのである。

恐らくアンカラ・ムルカにタマールは生贄として差し出されたのだろう
長いので以降省略
冒頭の言葉と、あの石から考えるに、あの叔父は今後の展開を見通して
タマールと引き金になるであろう兄を二束三文で売却。
あの石に引き寄せられてきたサソリンは、例えばタマールの素性が
ばれて海に叩きこまれてもその場で回収・契約に持っていったろう。
タマールも『なんとなく』事態を察していたからこそ
初対面のジェーンに執拗に「今すぐに連れ出してくれ」と頼んだのだろう
で、直後の初契約時に恐らくタマールは孕まされており
エロシーン…なのか?
それを考えると、以降のサソリンが執拗にタマールを狙うのは
契約の代価として、もしくは子孫繁栄の為に連れて行くつもりだったと
考えると納得できる。
で、叔父も多少の計画違いはあったが、無事、サソリンを手に入れたが
ジェーンが最後に石持ってきちゃったから、この先どうなることやら…
個人的には叔父がぶっ殺されてほしい
という誰も得をしていない、登場人物が漏れなく不幸にぶち込まれる話なわけですね。
ラストでフレーム越えてくるのは
はったり3Dの意味もあるけど
『あなたも科学者と同じく目撃者の一人ですよ』ってことでしょうかね
俺達も巻沿いか…

で、ここまで書くと、あらやだ、この映画面白いんじゃないの?と
思う人がいるかもしんねーが!


まず、ウミサソリっつって、ただのサソリかよ!
って根本的な問題もありますが、
そこは、数少ない巨大サソリ映画ってことで大目に見るとして…
黒いサソリとかタイタンの闘いとか…
肝心のサソリンがカットごとに大きさバラバラ
質感が素晴らしいショットもあるけど
もろCGってシーンが多すぎる。
実物大のモデル使って撮影してる所は流石の存在感なんだけど
直後のダメCGと相まって、魅力半減
しかもユズナの映画に共通する
話を盛り上げていって、いざ!って時に
『わ!ど、どうしよう!手持無沙汰だよ!』っていう
急停止感は大爆発しているというね…
具体的に言うと、サソリンが上がって来てみたら
でかすぎて、あんまり動けないって辺りから全部ですかね
でかすぎた…
で、肝心要のタマールちゃん演じてる子の演技力が…
目力は強いんだけど、いかにも演じてますって大根でねえ…
これが気付くと、味にならずに鼻につく…

とはいえ、この手のモンスター映画にしては
子供がガンガン殺されるんで、フェアな感じ、はあります
便所で串刺し
生首!

ちなみに作中一番お気に入りのキャラは密漁団のボスですね!
この人
いきなりショットガンをぶっ放し、仲間が死ぬとニヤニヤとギターを弾き
エレキギター!
サソリン戦では髪をほどいて、大鉈で正面から勝負だ!!
ウォーーッ!!
結果、惨死!
フォーッ!!!
でもサソリンも気絶!しかもこの傷が原因でサソリンは死ぬので
大金星!!!
ちなみにマイケル・パレは無駄死にだ!

というわけで、ど暇なら見てもいいんじゃないでしょうか。
ユズナ印の嫌なエンディングがついたモンスター映画…
ある意味夢のような映画だな!
でかい虫にはロマンがある!

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2014/05/12~ *PCからのアクセスのみカウントできるらしいので 実質大体倍くらいっす

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