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倉林のはらわた

映画の感想などをぽつりぽつりと語るアレなブログです。 ホラーとかアレな映画中心でございます。 メイトリックスも笑うでしょうなあ。 あとまー、ないと思うんですが ここに載ってる絵は無断転載禁止で一つよろしく。 なお、版権著作権等を鑑み、お手本無しのあやふやな記憶で 描かれた絵なので、似てないことこの上ないです。 …まあ、絵心が無いだけなんですがねwww

Die Farbe

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Die Farbe

Die Farbe 2010独 英題「The COLOR out of SPACE」日本未公開
原作:フィリップ・H・ラブクラフト「宇宙からの色」
個人的には「異次元の色彩」の方がかっこいい
監督:Huan Vu フアン・ヴー(で読み方はいいのかな?
主演:ポール・ドルシュ  インゴ・ヘイズ

失踪した父親の行方を探るジョナサンは、彼が過去にドイツの片田舎に軍医として従軍したことを聞きつけ、もしやと思い現地に向かう。
寂れた村の酒場で父親の行方を聞いて回るジョナサン。収穫はゼロ。だが、その時、男にぶつかり持ち物が床に散らばった。
「この人を知りませんか?」
ジョナサンの父の今の写真に男は「いや」と答え、父の昔の写真を手に取った。
「だけど、この人なら……よく覚えているよ」


評価:原作とはちょっと違う空気感ではあるけれども、面白い!原作好きは必見!
以下ネタバレにつき、ピカーッ!
はいはい、ラヴクラフト原作の中では実は何度か映画化されている作品の登場でございます!
原作はクトゥルフ神話系のお話とはちょいと外れているような、かなりSF寄りのホラーでして、それ故かアレンジしても、大きく外した感じはしないものなんですな。

デッドウォーターは結構面白かった…ような記憶 何しろラヴクラフトを知る前に観たからなあ

さて本作。昨今のホラー映画群、いやさ、ラヴクラフト映画群の中においても屈指の地味さだと思います。
ド派手なゴアシーンや、ショックシーン、巨大な邪神なんかは出てこない。
そのかわり俺の大好きな寒々とした風景はてんこ盛りだ!
じゃあ、つまらんのか?
いやいや、これが中々の面白さなんですよ。
地味さと、モノクロの映像から醸し出される、静かに、じっくりと何もかもが狂っていく、いや~な感じ。
これが映画さながらに、こちらにも漏れてくるような

こんな感じが味わえるんですなあ。
この「ラヴクラフト読後感」とでも言うべきか悩む、独特の「怪奇感」が味わえるってのはラヴクラフト映画の中ではかなり貴重かな、と。
また、(多分)ミニチュアを使った特撮の数々は、モノクロ故にこの映画にはとても馴染んでいて、思わぬスケール感みたいなものが味わえると思う。
ただ、谷に向かうあれはどうもねえ。1:06:20あたり

で、肝心要、原作の皆様にはお馴染みのアレでございますが
原作ではガスというか、炎というか、ともかく人間には形を決められないナニカなんだけれども、今作では……
こんな感じ
正直初見時は

だったんだけど、これが大群で出てくるラストで納得

ああ、これこれ
となること間違いなしです!

階段の手すりにもボンヤリと小さくいるんだよね?うちのテレビがおかしいわけじゃないよね?


さて、私がちょいと問題かな、と思ったのはラストね。
原作の流れをくみつつ、原作よりも一歩踏み出したのは評価したいんだけど
ちょいとばかり行き過ぎた感がある。
まずは、今までの話が「一方的な視点」からのみ語られてきた話で、実は逆から見ると……な部分。
ここは、ちょっとラヴクラフトっぽさが無くなっちゃうシーンではあるんだけど、直後の
お父さんの顔芸
これで帳消しかなあ。
で、原作の先を見せるアレ

ここもちょいとホラー映画すぎるかなあ。今まで発表されてきた、様々な汚染オチと一緒になってしまって、んー、ちょっとねえ……

とはいえ、ラスト周りを抜かせば、ほぼ原作通りで、コズミックホラーしているうえに、ゴシックホラーでもあるという稀有な作品でして、ラヴクラフトを知ってるなら、まず見て損はないかと
お薦め!

国内ではTHE DEAD PITに監督のサインつきで入荷しておりまする!
http://thedeadpit.jp/dvd-blu-ray/248
多分あまり間違っていない嘘イメージ
*DVD及びブルーレイにはリージョンというものがあります。海外製品は場合によっては日本国内の再生機器、PS3などでは再生できません。詳細はTHE DEAD PITにお問い合わせください。











……さて、余談と言いますか、いつもの無駄かつ明後日の方向のお話のお時間です。
ラヴクラフトの作品群の中でも、ちょいと地味な本作ではあるのだけれども、実は今でも、いやさ、今だからこそ日本人に通じる怖さを持っている作品なんじゃねーのかなと思っていたりします。
それは、何かと聞かれれば……

放射能汚染

勿論原作及び、映画ではそういう単語は一切出てこないし、ラヴクラフト自身もそれは意識していないと思うのです。
だけれども
隕石落下により
「水の汚染」
「動植物の奇形化」
「人体への悪影響」
と、まあ、この前の原発事故からこっち、皆さんも何処かで目にし、耳にしたでありましょう現象が、次々と描写されるってーと、尻のあたりがむずむずしてくるのもまた事実。
関東に住んでいる身としては、ホットスポットという名の「宇宙からの色」が潜んでいる場所が、すぐ近くにあるやもしれぬわけでして、黒澤明の「生きものの記録」同様、東日本大震災以降に触れておくべき作品なのではないか、と思ったりもします。
つーわけで、必見!!


更に余談ですが S・キングのトミーノッカーズはこれが多分元ネタです

あっちはもー、反原発バリバリ。ちなみに管理人は「原発は慎重に使おう派」です

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2014/05/12~ *PCからのアクセスのみカウントできるらしいので 実質大体倍くらいっす

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